「言葉にできる」は武器になる。を読んで
これは最近読んだ本の中でもトップレベルでの良書。
概念や考え方は説いてあっても、それに対して具体的な方法論が書かれていないビジネス書もけっこうあるけれど、これはどちらもしっかり書かれている。
そもそもこの本を読んだのは、私の思考力や言葉にする能力がとても低いと感じていたからだ。
その理由がこの本を読んでしっかりわかった。
「頭で考えている内なる言葉」が意識されていないし、整理されていないからだ。
もともとの考えがしっかりしたものではないので、外に言葉としてでる自分の考えがすごく甘い。
じゃあどう考えたらいいの?っていうところであるが、そこが具体的に丁寧に書いてある。まずはこれを素直に実行してみようと思う。
言葉って本当に大切。
結局人生って人とのつながりでできている。人の考えを受け取り、そして人に考えを伝えるには「言葉」が必要である。外見を磨いても、向こうの考えを受信することはできないしね。
仕事の評価にしても、好きな人に自分の気持ちを伝えるにしても、自分の感動を伝えるにしても、相手の感情を読み取るにしても、なににしても言葉は必要だ。
まずは自分の内なる言葉=伝えたい考えや思いがしっかりしていなければ、結局伝え方を磨いても本質的には変わらないのだ。
リーダーは自分の明確な意志を周りにしっかりと共有でき、動きたいとその人たちに思わせることである。内的な動機を作れる人がリーダーシップがある人である。そう思うとリーダーシップにもいろいろな形があるよなあ。にぎやかなタイプの人がいてもいいし、真面目だけどこの人の為に頑張りたいと思わせられる人もリーダーシップがあるし、そばに寄り添って一緒に頑張ってくれるリーダーがいてもいいと思うし。逆に共生してくる人や自分の価値観を押し寄せて命令してくる人はリーダーシップは発揮できないのではないか。カリスマ性だけじゃない。
この本は外の言葉ばかりを磨こうと必死だった私に一番大切なことを気づかしてくれた本。