読書めも。

読書好きの20代女性による読書記録。

「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」を読んで

漫才師、絵本作家、イベンターなど幅広い分野で活躍するキングコング西野さんが、自身の経験を踏まえて仕事や人生に対する考え方を書いたもの。

文章自体は堅くなくフランクなのでとても読みやすかった。

正直キングコングの西野さんと言えば、はねとびの仕切り役というイメージがあるくらいでそんなに興味がなかったが、この本を読んでとてもかしこくて面白い人だなと思った。

常識に囚われずに問いを持ち、新しい視点からどんどん物事を起こしていく能力がすごい。

 

個人的に素敵だと思ったところは「ヨットのように進む」という考え方。

嫌われ者である西野さんらしい言葉だと思った笑

「どの方向からであろうと、そこに風が吹いていれば「ごちそうさま」で、僕らには基本的に、追い風しか吹いていない。一番怖いのは無風状態だ」

なるほど。たとえ向かい風が吹いていたとしても、ヨットの向きを変えれば推進力になるんだ。ようはマイナスの言葉でも自分の受け取り方次第。

辛いこと、嫌なこと、不安なこと、悲しいことって、感情に任せてたら一番いけないものだよね。論理的に対処するっていう方法論をいつもとっていたけど、利用するという考え方も今後は取り柄れられたら、パワーアップだね。

 

それから身に染みたのはお金の話。

好きなことで生きていこうと考えるひとこそお金と向き合わねばならない。

お金とは何なのか、それは信用である。この話って前読んだ本にも書いてあったなあ。

信用モチになる。そして信用の面積を広げる。三角形のイメージを持って、より大きい三角形を作るために、各頂点はなるべく離れた分野に。そして各頂点はトップレベルのものになるまで極める。

 

常識から脱して、自分の道を生きたいと思っている人、会社や政府を頼れなくなっているこの世の中でどう生きるべきか思い悩んでいる人に薦める一冊。